世界最大のインターネット百科事典Wikipedia(ウィキペディア)の創始者として知られるJimmy Wales氏が、米国で新たにチャリティーを目的とするソーシャルネットワークサービスと電話サービスを開始した。
新しいソーシャルネットワークサービスは「TPO」と名付けられた。名前の由来は2012年に英国で始まったチャリティー可能な携帯電話サービス、「The People’s Operator」の頭文字から来ている。The People’s Operatorは、ユーザーが毎月の携帯電話の請求金額の10%を自身が選択したチャリティーに自動で寄付できるというものだ。
TPOのインターフェイスはTwitterに似たシンプルな構成となっており、ユーザーはお互いにフォローしあったりテキストや画像を投稿したりできる。また、TPOにはチャリティーに寄付するための機能がついており、自身の支援したい活動や団体にTPOのプラットフォーム上から直接寄付することも可能だ。
Jimmy Wales氏は7月下旬から新たに米国でTPOおよびThe People’s Operatorのサービス提供を開始しており、米国版のThe People’s Operatorでは、米携帯通信大手スプリントのモバイルインフラ上で、月額32ドルでテキストメッセージと電話し放題の“Unlimited Goodness”プランなど、様々なプランが提供されている。ユーザーは自動的に利用金額の10%を寄付するのに加えて、The People’s Operatorも利益の25%をNSPCCやChildLineといった慈善団体に寄付をする。
現在、既に多くの慈善団体らがFacebookやTwitterなどを活用してチャリティー関連のプロモーションを展開しているが、今回のTPOとThe People’s Operatorは寄付の仕組みがサービスの中に組み込まれており、ユーザーの手間が少ない点が特徴だ。ユーザーとチャリティーをつなぐ新しいモバイルプラットフォームとして、今後米国で同サービスがどこまで普及するのか、期待がかかる。
【参考サイト】TPO
【参考サイト】The People’s Operator
【参考サイト】We've just launched the TPO Community!
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