ケチャップで知られる米食品大手のクラフトハインツは3月1日、サプライチェーンのサステナビリティ向上の取り組みの一環として、2025年までに北米における全ての卵使用を平飼いの卵にするという目標を公表した。
クラフトハインツの北米で調達される卵は主にMiracle Whip、Heinz Mayo、Kraft Salad Dressingsといったソースに使用される。同社の平飼いの定義は「解放された空間で放し飼いにする」ということだ。今回の発表は、昨年3月のクラフト・フーズとハインツとの合併により生まれた新会社としての、CSRに対する広範なコミットメントを示すものだ。
クラフトハインツのCorporate and Government Affairs担当副社長を務めるMichael Mullen氏は、「我々の”To Be The Best Food Company, Growing A Better World”(よりよい世界を育てる、最高の食品メーカーへ)という使命が示すように、我々の責任ある持続可能な慣行を我々の事業の全ての部分に広げることをコミットしている。今回の平飼いのみの卵調達への移行はクラフトハインツの昨今のサステナビリティの取り組みをさらに進展させ、サプライチェーン全体を通じた動物福祉改善の継続的な追求をさらに強化するものだ」と語る。
北米では消費者の責任あるサプライチェーン慣行に対する関心は高まっており、その食品が「何でできているか」だけではなく「どのように作られているか」についても企業の責任がより強く問われるようになっている。
現在、北米では98%以上の世帯がクラフトハインツの商品を利用しており、同社のサプライチェーンにおけるサステナビリティ向上へ向けた取り組みは、サプライヤーはもちろん消費者に与えるインパクトも非常に大きい。北米に限らず世界各地で食に対する懸念が広まる中、食品メーカー各社の自主的な取り組みが活発化している。
【参照リリース】Kraft Heinz to Source 100% Cage-Free Eggs in North America by 2025
【団体サイト】Kraft Heinz
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