【アメリカ】ダウ・ケミカル、プラスチックごみ回収プログラムの地域拡大。助成金提供 2017/07/25 最新ニュース

化学世界大手米ダウ・ケミカルは7月11日、米環境NGOのKeep America Beautifulと連携し、プラスチックリサイクルプログラム「Hefty® EnergyBag™」に参画する2つの団体に各500万米ドルを助成する制度を開始したと発表した。

 Hefty® EnergyBag™プログラムは、お菓子のビニール袋や食品のプラスチック容器など家庭から排出されるプラスチックゴミを収集し、プラスチック原料として再利用したりエネルギー原料として活用する取組。日本では家庭ごみは一度焼却されてから埋立処分場へ廃棄されるが、米国では一般的に焼却せずにそのまま埋立処分場に捨てられるため、埋立処理場が広がり周囲の環境影響も大きい。さらに、米国では行政がリサイクル回収する品目がビンや缶などの資源に限定されており、プラスチックごみをリサイクル回収するフローが確立されていない。

 ダウ・ケミカルは、Hefty® EnergyBag™プログラムに先駆け、2014年にカリフォルニア州シトラス・ハイツ市で、家庭プラスチックごみを回収する実証実験を行った。この実証実験では、ダウ・ケミカルの他、Flexible Packaging AssociationとRepublic Servicesが資金を出し、市政府、Reynolds Consumer Products、Recyclebank、First Star Recycling、Conagra Brands、Systech Environmental Corporationなど地域の団体や企業を巻き込み、3ヶ月間プラスチックごみの回収と再利用を行った。その結果、対象家庭の3分の1が回収に参加し、合計約2,700kgのプラスチックごみが埋立処理場に持ち込まれず再利用。約1,900lの合成原油を生成することができた。

 この成功を踏まえ、Hefty® EnergyBag™プログラムは2016年9月からネブラスカ州オマハで展開されている。参加家庭数は6,500世帯から8,000世帯。2017年6月時点で回収用のリサイクル袋13,000個が累積で収集され、6tのプラスチックごみがエネルギー原料に生まれ変わった。プラグラムでは、プラスチックごみの成分分解や収集インフラの効率化などにも取り組んでいる。

 今回の助成金制度は、Hefty® EnergyBag™プログラムを展開する地域を拡大するために実施される。申請対象は、米国の地方自治体、NGO、原料回収施設等。受付は2017年9月1日まで。選出された組織はダウ・ケミカルによるプログラム実施計画のたたき台を具体化し、関係者を巻き込みながら実行する責任を持つ。

【参照ページ】Dow Launches Grant Program to Increase Plastics Recycling

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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