長期志向経営推進イニシアチブの米FCLTGlobalは10月23日、四半期業績予想の廃止を提唱するレポートを公表した。FCLTGlobalは、米戦略コンサルティング大手マッキンゼーや、資産運用世界最大手米ブラックロック等がコアメンバーとして活動するNGO。業界慣行となっている四半期業績予想をやめ、長期的な視点で企業と投資家は対話すべきだとした。
FCLTGlobalは、マッキンゼーとカナダ年金計画投資運用委員会が2013年に立ち上げた「FCLT」を前身とし、2016年7月にブラックロック、ダウ・ケミカル、タタ・サンズが加わり「FCLTGlobal」として新たに発足した。今日では、欧州最大の年金基金オランダのAPG、オランダ公的年金基金PGGM、デンマーク公的年金基金ATP、AT&T、BP、ケベック州投資信託銀行、Edelman、シンガポールの政府系ファンドGIC Private、中国のHillhouse Capital Group、欧州運用会社Kempen Capital Management、ニュージランド公的年金基金ニュージーランド・スーパーファンド、オンタリオ州教職員年金基金、インドのPiramal Group、米国ラッセル・レイノルズ・アソシエイツ、米国ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、米国Sullivan & Cromwell、ユニリーバ、ワシントン州投資運用委員会もメンバーとして参加している。
今回のレポートは、FCLTGlobal所属のアナリストが、ハーバード・ビジネス・スクール、英戦略コンサルティングKKS Advisors、米金融情報大手ファクトセット・リサーチ・システムズ、米マーケティングリサーチ大手Rivel Research Groupの協力を得て作成した。分析かわかったことは…