【中国】環境保護部、固形廃棄物輸入の規制強化。品質新基準導入。3月1日から施行 2018/01/13 最新ニュース

 中国国務院環境保護部(環境省に相当)は12月29日、固形廃棄物の輸入を規制する新基準「进口可用作原料的固体废物环境保护控制标准—冶炼渣」を発表した。2018年3月1日から施行される。中国政府は2017年7月18日、世界貿易機関(WTO)に対し、2017年中に国外からのごみの輸入の規制を強化することを通知していた。今回の新基準はその関連法第一弾に相当するもの。

【参考】【中国】政府、海外からの資源ごみ輸入を2017年中に停止。今年中に法整備(2017年8月1日)

 中国は従来、資源獲得のためごみの輸入を積極的に実施しており、2016年にごみ輸入量は720万t。世界のごみ貿易量の56%を占め、世界中のごみが集まってくる。しかし、資源再利用のための管理が行き届いていないため、輸入ごみが環境破壊を引き起こしてきた。中国政府は2017年7月、2017年末までに環境破壊の大きい廃棄物の輸入を停止し、2019年末までに固形廃棄物輸入量の大幅削減を実施すると宣言。世界のごみを吸収してきた中国の大きな方針転換は、世界中に巨大な影響を与える。

 今回同基準が対象とするのは、プラスチックごみ、鉱滓(スラグ)、木くず、古紙、廃鉄、鉄くず、廃有色金属、廃棄パソコン、ケーブルごみ、廃棄家電、解体船舶、スクラップ処分車。廃棄物に混入する不純物の割合を従来の概ね1.5%から0.5%(非鉄金属は1%、解体船舶は0.05%、スクラップ車は0.3%)に大幅に引き下げる。

 ポリ塩化ビフェニル(PCB)ごみの輸入に関しては、すでに2017年10月10日から新基準が導入されている。

 中国政府の規制強化に対し、国際環境NGOグリーンピースは歓迎を表明。「ごみに対する世界中の意識を変える」とした。一方、北米固形廃棄物協会(SWANA)は、基準が厳しすぎ、現行のリサイクル施設では基準に達しないため、逆にリサイクルを阻害し埋立廃棄物を増やすと反発。SWANAは中国政府とWTOに対し、2022年1月1日まで同基準の施行を遅らせるよう求めていたが受け入れられなかった。

 一昔前までは環境基準が緩いことが問題視されていた中国は、今や環境基準が厳しすぎると言われるようになってきた。

【参照ページ】国务院办公厅关于印发禁止洋垃圾入境推进固体废物进口管理制度改革实施方案的通知
【基準】固体废物污染控制标准
【参照ページ】China’s ban on imports of 24 types of waste is a wake up call to the world – Greenpeace
【参照ページ】Chinese Government Finalizes Waste Import Restrictions

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