【アメリカ】アルファベット発の電熱型バッテリーMalta、スピンアウトし独立。約29億円調達 2018/12/30 最新ニュース

 米グーグル親会社のアルファベットは12月19日、同社のインキュベーション部門であるムーンショットファクトリー「X」で電熱型バッテリーの事業開発を進めていた「プロジェクトMalta」が、シリーズAの資金調達で2,600万米ドル(約29億円)を集め、アルファベットからスピンアウトしたと発表した。社名は「Malta」。同社の技術は、リチウムイオン電池よりも電力を長期間保存でき、再生可能エネルギーの推進が期待されている。

 今回の資金調達を主導したのは、Breakthrough Energy Ventures(BEV)。同ファンドは、2016年にビル・ゲイツ氏、ジョフ・ベゾフ氏、マーク・ザッカーバーグ氏、孫正義氏、馬雲氏、ラタン・タタ氏、ムケシュ・アンバニ氏、マーク・ベニオフ氏、マイケル・ブルームバーグ氏らが出資し設立したファンド。今回は他にも、Concord New Energy GroupとAlfa LavalもMaltaに出資した。

【参考】【国際】ビル・ゲイツら世界の資産家33名、10億ドルの再エネ分野ファンドを共同設立(2016年12月24日)

 同社が開発した電熱型バッテリーは、高温と低温の蓄電媒介物の間の温度差による熱力学を活用したもの。まず、集められた電気を使って、ヒートポンプを駆動し電気エネルギーを熱エネルギーに変換。その熱を溶融塩に保存し、同時に冷気を不凍液に保存することでバッテリーの役割を果たす。この2つの物質の温度差を再度活用して発電し、電力エネルギーに転換する。この手法により、電気を数日から数週間保存できる。また、バッテリー素材は、冷却材や塩といった安価に入手可能なものを使うため、バッテリーコストを大幅に引き下げることが期待されている。同社によると、耐用年数も40年間と非常に長い。

 今後Maltaは、パイロット機の詳細設計のため、ユーザー企業との協働を進める。

【プロジェクト】Project Malta

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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