【国際】「世界で2.8億人以上の子供の社会状況が改善」セーブ・ザ・チルドレン報告 2019/06/01 最新ニュース

 国際人権NGOセーブ・ザ・チルドレンは5月29日、6月1日の国際子どもの日に合わせ、世界の子供の社会状況を分析した最新レポート「子どもたちの人生に変化をもたらすために(Changing Lives in Our Lifetime)」を発表した。2000年時と比較して、2.8億人以上の子供の指標が改善していることがわかった。一方、紛争により避難を強いられた子供の数は8割増していることも見えてきた。

 セーブ・ザ・チルドレンは今年、設立100週年を迎える。そこで今回、2000年と2019年の間の20年間の変化をまとめたレポートを発行した。分析によると、分析対象となった176ヶ国のうち173ヶ国で子供の状況は改善。一方、悪化していた3カ国は、シリア、ベネズエラ、トリニダード・トバゴの3ヶ国だった。

 同レポートでは、子供の状況を図る尺度分野として、「死亡」「栄養不良」「教育を受けられないこと」「児童労働」「早すぎる結婚」「早すぎる出産」「激しい暴力の被害」の7つを設定。状況を定量的に図るKPIとして「5歳未満児の死亡率」「発育阻害の子供の割合」「初等教育・中等教育を受けていない子供の割合」「児童労働に従事する子供の割合」「結婚している少女の割合」「少女による出産率」「紛争により家を追われた子供の割合」「子供の殺人被害率」の8つを定め、比較分析している。

 各国のランキングでは、首位はシンガポール。その後に、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、スロベニア、ドイツ、アイルランド、イタリア、韓国、ベルギーの順に続く。日本は、フランス及びリトアニアと並び19位。日本のスコアは2000年から変化なしだった。

 一方、2000年からの変化率でのランキングでは、改善度トップはシエラレオネ。その後に、ルワンダ、エチオピア、ニジェール、ブルキナファソ、アンゴラ、ギニアビサウ、ザンビア、東ティモール、ブータンと続く。前述の3ヶ国以外の173ヶ国はスコアが上昇し、改善が見られた。

 世界全体での8つのKPIの変化は、

  • 5歳未満で死亡する子供:年間440万人減少
  • 発育阻害の子供:4,900万人減少
  • 学校に通う子供:1億3,000万人増加
  • 児童労働に従事する子供:9,400万人減少
  • 児童婚または強制的に結婚させられる少女:1,100万人減少
  • 10代で出産する少女:年間300万人減少
  • 殺害される子供:年間1万2,000人減少
  • 紛争により避難を強いられた子供:3,050万人増加

 前の7つは改善し、合計すると2.8億人となる。一方、最後の紛争避難民は状況が悪化した。

 セーブ・ザ・チルドレンは、日本の状況については、19位ながらも上位の国との差は小さいとコメント。しかしながら、子供の貧困、子供の虐待等の課題があると改善すべきポイントがあることも同時に伝えた。

【参照ページ】報告書『子どもたちの人生に変化をもたらすために』を発表 2億8千万人の子ども時代が改善―20年間の取り組みの成果

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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