米金融業界団体の国際金融協会(IIF)は11月6日、同団体のサステナブルファイナンス・ワーキンググループでのアンケート結果を発表。サステナブルファイナンスの推進には、ESG投資手法に関する用語が林立していることを課題視し、3つに集約する提言を発表した。
IIFは、70ヵ国400社以上の金融機関で構成。本部は米ワシントンDC。ロンドン、ブリュッセル、北京、シンガポール、ドバイにも支部がある。同ワーキンググループには、20ヵ国150社以上の商業銀行や投資銀行、運用会社、保険会社が参加している。
今回の提言では、ESG投資手法の用語として、「エクスクルージョン投資」「インクルージョン投資」「インパクト投資(Impactful Investments)」の3つに集約すべきとした。エクスクルージョン投資は、特定のテーマやもたらす結果に基づき、持続可能でない発行体を除外もしくはその他の方法で投資を避ける手法。
インクルージョン投資は、反対に、課題や結果の観点からデータに基づき持続可能な発行体に積極的に投資する手法。
インパクト投資は、財務リターンだけでなく、社会や環境へのインパクトを直接的に測定可能な方法で追求する投資手法。
IIFは今後、今回の提言の実現に向け、国連責任投資原則(PRI)やGSIAと協議していく考えを示した。
【参照ページ】IIF Proposes Alignment Around Fewer, Simpler Sustainable Investment Terms to Enhance Transparency and Bolster Confidence in the Integrity of the Market
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