米環境保護庁(EPA)は1月27日、除草剤に用いられているグリホサートに関する10年毎の定期レビューを実施した結果、人体及び環境への悪影響はないとの判断を下した。グリホサートについては、発がん性を指摘する見解が世界的に出ているが、EPAは発がん性はないと判断した。
【参考】【アメリカ】EPA、グリホサートの「発がんのおそれあり」ラベル表示を禁止。カリフォルニア州に対抗(2019年8月14日)
グリホサートに対しては各国で大きく対応が割れている。米連邦政府と同様に、グリホサートの発がん性を否定している国や機関は、世界保健機関(WHO)、国連食糧農業機関(FAO)、欧州食品安全機関(EFSA)、欧州化学物質庁(ECA)、カナダ政府、オーストラリア政府、韓国政府、ニュージーランド政府、日本政府。FAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR)は、厳密には、常食からの摂取レベルでは発がん性は認められないとの見解を示している。
一方、グリホサートを有害として禁止している、もしくは禁止を表明している国には、フランス、ドイツ、オーストリア、ギリシャ、サウジアラビア、バーレーン、クウェート、デンマーク、タイ、ベトナム等。禁止している国は、WHOの外部機関である国際がん研究機関(IARC)が、2015年の報告書の中で、発がん性を認めたことを根拠としていることが多い。
【参照ページ】Interim Registration Review Decision and Responses to Public Comments for Glyphosate 【参照ページ】Inventory of evaluations performed by the Joint Meeting on Pesticide Residues (JMPR) 【参照ページ】IARC Monograph on Glyphosate