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【フランス】アクサIM、運用報酬の一部をインパクト分野に寄付。その戦略の背景は

 保険世界大手仏アクサの運用子会社アクサ・インベストメント・マネージャーズは5月6日、医薬品アクセス財団(Access to Medicine Foundation)への資金拠出プログラムを発表。さらに運用報酬の一部をインパクト分野に寄付するプログラムも表明した。

 医薬品アクセス財団は、企業に対し医薬品アクセス向上のためのアクションを働きかけている財団。発展途上国での医薬品へのアクセス改善に関する実践や貢献度を評価したランキング「医薬品アクセスインデックス(ATMインデックス)」を2年に一度発表していることでも知られる。本部はオランダ。同財団には、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、オランダ外務省、オランダ健康・福祉・スポーツ省、英国際開発省(DFID)、機関投資家等が資金を拠出している。

【参考】【国際】医薬品アクセスインデックス2018、武田薬品工業が5位に躍進。首位GSK(2018年12月1日)

 今回の発表は、まず、同財団に対し一時金として50万ユーロを寄付する。新型コロナウイルス・パンデミックを機に、医薬品アクセスの向上が必要と判断した。同社によると、同財団に資金拠出する運用会社は世界初。

 続いて、同社が運用しているインパクト投資ファンドから受け取る運用報酬のうち5%を、社会的インパクトの大きい活動に寄付する。重視する分野としては、国連持続可能な開発目標(SDGs)のうち、目標1「飢餓」、目標3「健康とウェルビーイング」、目標4「教育」、目標5「ジェンダー平等」、目標13「気候変動」。

 目下、運用会社の中では、高い投資パファーマンスを出しながら、さらに投資からのインパクトを高めることで、アセットオーナーからのマンデート(運用委託)を勝ち取ろうとする動きが出ている。特に、インパクトを考慮するアセットオーナーは、インパクト投資でのインパクト度合いを重視する。今回のアクションは、運用報酬からの利益率を減らしつつも、他社よりもインパクトを高めることで、インパクト投資分野でのマンデートを多く獲得していく戦略と言える。

【参照ページ】AXA IM to partner with the Access to Medicine Foundation and develop a philanthropy mechanism on its impact fund range

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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