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【中国】政府、天然資源の資源量・埋蔵量分類を簡素化。14重要資源以外の登記を地方政府に移譲

 中国国務院国家市場監督管理総局と国家基準化管理委員会は5月1日、固体鉱産資源や石油ガス鉱産資源に関する新たな国レベルの埋蔵量分類基準を施行した。国際標準に近づけるため、中国自然資源部が2019年12月に提案していた。

 中国で現在運用されている固体鉱産資源埋蔵量分類の国家基準は1999年に、石油ガス鉱産資源埋蔵量分類の国家基準は2004年に策定。各々、中国の国家資源管理、市場投融資、企業生産管理、国際協力等で活用されている。

 固体鉱産資源埋蔵量分類では、現在中国では、「資源量」「基礎資源量」「埋蔵量」の3つの大分類の基に合計で16の小分類を設けているが、これを5分類に簡素化する。まず、採掘コストの経済的な回収が可能な「埋蔵量」を2つに分類し「誠実埋蔵量」と「可信埋蔵量」に、経済性のない「資源量」を「探明資源量」「控制資源量」「推断資源量」の3つに分類した。今後は5分類に基づく埋蔵量の測定と報告が義務化される。また、潜在的な鉱物資源や利用が困難な鉱物資源は資源量に含めてはならないとした。

 一方、石油ガス鉱産資源埋蔵量分類では、「資源量」と「埋蔵量」の2大分類を行い、埋蔵量についてはさらに、確実性が高いものから「探明地質埋蔵量」「控制地質埋蔵量」「予測地質埋蔵量」の3分類を設けた。今後は4分類に基づく埋蔵量の測定と報告が義務化される。

 また、中国自然資源部は5月1日、石油、アルガン類天然ガス、シェールガス、天然ガスハイドレート、放射性鉱物、タングステン、レアアース、錫、アンチモン、モリブデン、コバルト、リチウム、カリウム塩、グラファイトの14種の重要な戦略的鉱物資源の鉱業権の譲渡・登記権限は引き続き国家管理としつつ、それ以外の鉱物資源については、地方政府に権限委譲すると発表した。

 これにより、石炭、炭層メタン、鉄、クロム、銅、アルミニウム、金、ニッケル、ジルコニウム、リン、蛍石の11種の鉱物の登記は、省政府が担当。それ以外の鉱物は、省より下の地方政府が担当する。

【参照ページ】矿产资源储量分类两项国家标准发布
【参照ページ】《固体矿产资源储量分类》新标准有这11个变化
【参照ページ】自然资源部:部分矿产矿业权审批下放

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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