【国際】ハーバード公衆衛生教授、気候変動と新型コロナの関係性を説明。今後リスク増大 2020/06/04 最新ニュース

【国際】ハーバード公衆衛生教授、気候変動と新型コロナの関係性を説明。今後リスク増大 1

 米ハーバードT.H.チャン公衆衛生大学院のアーロン・バーンスタイン教授は5月29日、新型コロナウイルス・パンデミックと気候変動に関する科学的見地をまとめたウェブサイトを公開した。人々の中で集まる関心や憶測について解説している。

 気候変動が新型コロナウイルス・パンデミックに影響を与えたかについては、直接的な影響は確認されていないが、気候変動により人間と他の種との関係が変化し、その結果人間の健康や感染リスクに影響が出ることは確実とし、理論的な関係性を認めた。具体的には、気温が上昇すると、地球上のすべての動物が熱を避けるために極方向移動。その結果、これまで接触機会のなかった動物たちの接触回数が増加し、病原体が寄生する機会の増加につながる。また森林破壊により野生動物が人間との接触が増えることや、畜産での接触の増大も感染リスクを高めるとした。

 将来のリスクに関しては、予言することはできないが、気候変動が病原体の拡大に影響を与えていることは確かであり、感染症の拡大を防ぐためにも二酸化炭素をできるだけ削減し、気温上昇を1.5℃に抑えるために全力を尽くすべきと伝えた。また農業での森林破壊や、肉食を減らすことが、他の種との接触を減らすことに繋がり、感染リスクを下げることができるとした。

 新型コロナウイルス感染症と大気汚染の関係については、大気汚染にさらされている人や喫煙者は呼吸器が悪化しやすく、大気汚染度が高い場所に住んでいる人はコロナウイルスの致死率が高いとした。

 気候が暖かくなるとコロナウイルスの感染速度は緩まるかについては、確かな情報ななく、気温上昇をコロナウイルスの対処法とする考え方には警鐘を鳴らした。

 気候変動への対処は経済的悪影響を与えるかについては、米国では医療費に毎年3兆米ドル費やしており、死者の半分以上が、環境汚染、食生活、喫煙によるもの。そのため、大気汚染をやめ、肉食を減らし、運動することで、医療費を削減し、対策費を捻出できると説明した。

【参照ページ】Coronavirus, Climate Change, and the Environment A Conversation on COVID-19 with Dr. Aaron Bernstein, Director of Harvard C-CHANGE

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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