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【イギリス】政府、大気汚染、水質汚染、廃棄物、生物多様性で長期法定目標制定の方針発表

 英環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は8月19日、環境問題および気候変動問題への主要取り組み事項に「大気の質向上」「水質向上」「廃棄物削減」「生物多様性の向上」を掲げ、2022年10月までに法的拘束力のある長期目標を設定すると発表した。現在英国が法定目標として掲げる「2050年までの二酸化炭素排出量ネットゼロ(カーボンニュートラル)」に続く、環境分野での主要な法定目標となる。

 同省は1月30日、包括的な環境規制法となる「環境法」の法案を発表。同法案は現在、英国議会において審議の過程にある。同法案が成立すれば、2050年までのカーボンニュートラルおよび、今回発表された4カテゴリーにおける法定目標は、同法の対象となる。

【参考】【イギリス】政府、環境法案発表。廃プラの途上国輸出禁止権限も政府に付与。環境計画の強制権限も(2020年2月4日)

 同省は今回、環境法案の下、「大気の質」「水質」「廃棄物」「生物多様性」における長期的な目標を、各々で1つ以上設定すると公表。「長期的な目標」は15年間以上の目標で、法的拘束力も持たせる。また、各目標は、5年間毎の中間目標も設け、策定後は政府が毎年、目標に対する進捗報告を行うことになる。

 長期目標の骨子では、「大気質向上」については、人体への健康被害に最も影響を及ぼす、微小粒子状物質(PM2.5)の曝露の低減に注力。「水質」については、農業や廃水における汚染問題に取り組み、水質改善を目指すとともに、水需要の目標設定を検討する。

 「廃棄物」では、省資源と、残留廃棄物とプラスチック汚染の排出量削減に焦点を当てる。「生物の多様性」では、陸地、淡水、海、および広大な地方の保護地区において、野生生物が十分な生息地を回復および確立する。また、陸上の種個体群の数を増加し、海洋生物多様性を改善することも重視する。

 同省は今回、同政策はグリーンリカバリーへの貢献にも繋がると強調。今後の流れについては、各目標における草案の作成作業が完成し次第、パブリックコメントを実施する。パブリックコメントの時期は、2022年初旬を予定している。

【参照ページ】Legally binding targets to help “build back greener”

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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