
 カナダ銀行大手カナダロイヤル銀行(RBC)は10月2日、石炭関連へのファイナンスを禁止したと発表した。カナダは石炭生産大国だが、カナダの大手銀行の一角を担うRBCからも石炭ダイベストメントが表明された。
 同社が今回禁止したのは、主に3つ。まず、石炭火力発電新設、一般炭(石炭)採掘、山頂除去(MTR)手法の原料炭(石炭)採掘を主要な資金使途とするプロジェクトへのファインナス。次に、石炭火力発電または一般炭採掘の売上が60%以上の企業へのファイナンス。そして、石炭火力発電または一般炭採掘の売上が60%未満だが、石炭依存度の低下、二酸化炭素排出量削減、高効率型への転換に関する明確な証拠を得られない企業へのファイナンス。加えて、石炭火力発電や一般炭採掘に関与している既存の投融資先に対しては、脱石炭に向けた転換をエンゲージメントしていく。
 また同社は、米国アラスカ州の北極野生生物国家保護区(ANWR)での資源開発に対する直接ファイナンスも禁止することも表明した。ANWRへのファイナンスを禁止したのはカナダの銀行では同社が初という。また国連教育科学文化機関(UNESCO)の世界遺産での資源開発に対する直接ファイナンスも同様に禁止した。
 一方、北極圏での資源開発については、禁止まではせず、デューデリジェンスを強化するにとどめた。
【参照ページ】Policy Guidelines for Sensitive Sectors and Activities
    
    
	 
	
    
    
    
        
            
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