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【国際】WBCSDの森林関連12社で構成するFSG、初のKPI進捗報告書発行。大きな成果

 持続可能な発展を目指すグローバル企業団体WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)は8月30日、紙パルプ・木材大手12社が加盟する内部イニシアチブ「森林ソリューション・グループ(FSG)」が森林関連KPIでの初の成果報告書を発行した。設定したKPIの進捗状況を発表した。

 FSGに加盟しているのは、インターナショナル・ペーパー(米国)、フィリップモリスインターナショナル(米国)、モンディ(英国)、スマーフィット・カッパ・グループ(アイルランド)、ナビゲーター・カンパニー(ポルトガル)、CMPC(チリ)、キャンベル・グローバル(米国)、ストラ・エンソ(フィンランド)、アディティア・ビルラ・グループ(インド)、ハンコック・ナチュラル・リソース・グループ(米国)、ニュー・フォレスツ(モーリシャス)、住友林業(日本)。

 FSGが2018年に特定したインパクト領域は、「人々」「コミュニティ」「調達」「気候変動」「水」「サーキュラリティ(循環性)」「作業森林」「生物経済」の8つ。2019年には森林セクターSDGロードマップを策定。加盟企業は、各々の領域について、国連持続可能な開発目標(SDGs)で掲げられているゴールを紐付け、アクションとFSGとしてのKPIを設定している。FSGは2021年、設定したKPIの進捗状況を毎年公表することを決定。今回の報告書がパフォーマンス報告書の第1弾となった。

 作業森林(森林管理)では、FSG加盟企業が直接管理している1,000万haの森林のうち97%が独立第三者機関の認証を取得。2015年からの良好な傾向が継続している。生産性の高い森林の保全に加え、加盟企業は、平均して森林の22%を森林保護や森林修復の目的で確保。面積は約240万haに及ぶ。

 気候変動では、加盟企業は、1年間だけで約2.5億本の植林を実施。また加盟企業の66%は科学的根拠に基づく二酸化炭素排出量削減目標を設定。

 サーキュラリティでは、加盟企業の85%は、サーキュラーデザインの原則やガイダンスを適用。その結果、加盟企業での残渣や廃棄物の平均70%が、自社のバリューチェーンでの原材料や他の業界の原料として再利用されている。

 水では、取水量の平均92%が、再利用のために水源地等に還元。水質指標での化学的酸素要求量は、2015年以降良好。また加盟企業の製造拠点の平均98%が、水消費量削減計画を定めている。

 FSGには準会員制度もあり、現在、フィリップ・モリス・インターナショナル、ハンコック・ナチュラル・リソーシーズ、ニューフォレスト、BTG Pactual Timberland Investment Groupが登録している。

【参照ページ】First results of a new set of Key Performance Indicators released by the Forest Solutions Group

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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