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【アメリカ】カリフォルニア州、プラ汚染問題でプラスチック産業の捜査開始。大衆欺瞞の違法性

 米カリフォルニア州のロブ・ボンタ司法長官は4月28日、化石燃料及び石油化学の業界が、世界的なプラスチック汚染危機を引き起こし、悪化させた事に関する捜査を開始すると発表。エクソンモービルに対し、大衆を欺いたことに関する情報を提供する召喚状を発出した。

 今回同州は、プラスチック汚染危機は、化石燃料と石油化学の業界が起こしてきたものと言及。化石燃料がクリーンエネルギーに代替される中、プラスチック生産は増加し続けており、さらにプラスチック生産に2,080億米ドルの設備投資がなされていることを大きく問題視した。プラスチック生産により、二酸化炭素も排出され、気候変動問題を悪化させることも指摘した。

 また、1980年代、埋立地に溢れる廃プラスチックや、プラスチックのポイ捨ての映像をきっかけに、同州議会や自治体がプラスチック製品の制限や禁止を求める法案を検討し始めたが、化石燃料や石油化学の大手企業で構成されるプラスチック業界は、積極的なマーケティングと広告キャンペーンを展開し、廃プラスチック問題はリサイクルすれば解決できると国民に信じ込ませようとことが、大衆を欺いているとした。

 さらに、最近の報道で、1970年代にプラスチック業界では、リサイクルは「実現不可能」であり、プラスチックのリサイクルは「経済的に実現可能かどうか重大な疑問がある」と警告する内部文書が業界幹部に送られていたことも発覚したことも今回の捜査に大きく関係している。

 今回の捜査では、大衆欺瞞の違法行為の有無、また違法の程度について精査する。場合によっては、訴訟にまで発展する可能性もある。

【参照ページ】Attorney General Bonta Announces Investigation into Fossil Fuel and Petrochemical Industries for Role in Causing Global Plastics Pollution Crisis

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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