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【国際】WHO、12ヶ国でサル痘のアウトブレイクを確認。免疫低下時には重症リスクあり

 世界保健機関(WHO)は5月21日、中央・西アフリカの熱帯雨林地帯で発生するサル痘が、世界各地で発生していると発表した。5月13日以降、サル痘ウイルスの流行地ではないWHO加盟12ヶ国から、サル痘の患者がWHOに報告された。

 12カ国は、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル、オランダ、ベルギー、スウェーデン、米国、カナダ、オーストラリア。同時店で、英国、スペイン、ポルトガルでは30症例未満、その他の国では5症例未満の水準。だが、WHOは、今後調査が確認するにつれ、多くの症例が確認されると予想した。

 サル痘は、ベナン、カメルーン、中央アフリカ共和国、コンゴ民主共和国、ガボン、コートジボワール、リベリア、ナイジェリア、コンゴ共和国、シエラレオネ、南スーダンでもともと流行しており、ガーナではサルの感染が確認されている。これまで非流行国での感染拡大が発生することは珍しく、WHOは極めて異例と表現。感染者1人を除き、流行国への渡航歴がなく、感染ルートがはっきりとしていない。密接な物理的接触を持つ人々の間でヒトからヒトへの感染が起きていることが示唆されるという。

 サル痘は、人獣共通感染症(動物媒介感染症)のサル痘ウイルスによって発生。急性皮疹、頭痛、38.5℃以上の発熱、筋肉痛、アステニア(深部脱力感)の症状を伴うことがある。1958年にデンマークの研究所で、サルから同ウイルスが最初に発見されたことに由来しており、1970年にコンゴ民主共和国で小児の感染が確認されたのが、ヒトでの最初の症例。サル痘の潜伏期間は通常6日から13日だが、5日から21日の範囲に及ぶこともあるという。

 WHOによると、サル痘は、特段の治療なしでも時間の経過とともに自然治癒する疾患「自己限定性疾患」だが、小児、妊婦や免疫力が低下している場合には、重症化の可能性があるという。コンゴ盆地由来の株の致死率は10.6%だが、西アフリカ由来の株の致死率3.6%。今、感染拡大が確認されているのは、西アフリカ由来の株。

 WHOは、サル痘が疑われる患者は、病変が痂皮化し、かさぶたが落ち、その下に新しい皮膚の層が形成されるまで隔離する必要があるとしている。また、非流行国では、1件の症例で「アウトブレイク(感染拡大)」と認識される。

【参照ページ】Multi-country monkeypox outbreak in non-endemic countries

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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