サステナビリティ・サプライチェーン評価世界大手仏EcoVadisは8月18日、2021年に開始したサプライヤーの二酸化炭素排出量削減評価サービス「EcoVadis Carbon Action Module(CAM)」に関し、第1号の状況報告書「カーボン・マチュリティ・レポート2022」を発行した。
同サービスでは、二酸化炭素排出量の削減目標やガバナンスや、スコープ1からスコープ3までの排出量の削減アクションを評価。評価指標としては、GHGプロトコル、ISO14064、GRIスタンダード、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)を基にしている。評価結果は、「カーボン・マチュリティ・スコアカード」の名称でサプライヤーに付与される。
スコアカードは、5段階評価で結果が付与される。1年でスコアカードが付与された企業は15,000社。そのうち中小企業が11,500社。評価は繰り返し実施されるため、2回目でスコアが上昇した企業は約半数に達した。
最高位「リーダー」は、全体で1%。ほぼ全て従業員1,000人以上の大企業だが、大企業全体の2%にすぎない。上から2番目の「アドバンス」は全体の2%。ここもほぼ全て大企業で、大企業のうち9%を占める。加えて従業員100人以上の中堅企業のうち1%。また、上から3番目の「インターミディエイト」が14%、「ビギナー」が39%、「インサフィシエント」で44%。従業員100人未満の小規模企業のうち61%を占める。
削減目標の設定に関しては、大企業では、スコープ3目標設定は10.4%。中堅企業で1.9%、小規模企業で0.4%。すでに2次サプライヤーへのエンゲージメントも始まっている。削減アクションでは、再生可能エネルギーの活用が最大で26.5%。省エネ導入が19.5%で第2位。
【参照ページ】Carbon Maturity Report 2022: The State of Climate Action in Global Supply Chains
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