世界気象機関(WMO)は8月10日、東南アジアでのフラッシュ・フラッド(鉄砲水)ガイダンスシステム(SeAFFGS)の運用が正式に開始したと発表した。東南アジアは熱帯モンスーン地帯に属し、鉄砲水リスクの高い地域。鉄砲水予測システムの開発と運用が、公共安全を大きく向上させることは以前から認識されていたが、ついにようやく機能し始める。
今回のSeAFFGSは、すでに予測発表の運用を始めていたベトナム気象水文局(VNMHA)に「SeAFFGS地域センター」としての機能が置かれる。同センターは、カンボジア、ラオス、タイをカバーする地域センターとして、予測、データ、研修等も提供していく。FFGSは現在世界67カ国をカバー。WMOは今後5年間で早期警報システム(EWS)を全人口をカバーする目標を設定している。
SeAFFGSは、カナダ政府が資金を提供。世界気象機関と水文研究センターが実施するプロジェクト「小島嶼開発途上国(SIDS)と東南アジア(SEA)におけるマルチハザード早期警報システム(MHEWS)の強化による高インパクト水文イベントへの耐性構築」が開発を担ってきた。米海洋大気庁(NOAA)も、衛星データ提供で協力している。
【参照ページ】Southeast Asia Flash Flood Guidance System Launched
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