米化学大手イーストマン・ケミカルは9月20日、医薬品世界大手米ジョンソン・エンド・ジョンソン子会社エチコンの医療機器用無菌バリア包装向けに、同社再生素材「Renew」を原料とするコポリエステルを供給することで合意したと発表した。
Renewシリーズは、イーストマン・ケミカルのケミカルリサイクル技術による再生原料。純度や透明性要件の厳しいヘルスケア用途での再生原料活用において、マテリアルリサイクルでのリサイクル素材では品質のクリアが困難だった。一方、ケミカルリサイクルを採用したRenewシリーズは、同社が従来開発してきたコポリエステル「Eastar 6763」と同等の性能を有する。
今回のアクションでは、エチコンの包装総重量の25%相当でRenew由来の素材を活用。2023年末までに含有量を最大50%まで引き上げることも視野に入れている。サーキュラーエコノミー認証のISCC+も取得する。
同社は9月22日。フランス・ノルマンディーで建設中のケミカルリサイクル工場で、独インターゼロからリサイクル困難なPET製の家庭廃棄物を年間2万t供給を受ける長期契約を締結したことも発表。同工場は年間約16万tの廃ポリエステルをリサイクルする予定で世界最大級。2025年に稼働を開始を予定している。
【参照ページ】Eastman to advance a circular future for healthcare packaging with key collaboration
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