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【国際】IEA、世界の将来石油需要を予測。需要は2028年がピーク。EV転換大きい

 国際エネルギー機関(IEA)は6月14日、2028年までの世界の石油需要に関する分析報告書を発表した。世界の石油需要の伸びは鈍化し、特に輸送エネルギーとしての石油の需要は2026年以降に減少に転じると予想した。

 今回の発表は、世界各国の政策と市場動向に基づき2028年までの世界の石油需要を分析したもの。世界的なエネルギー危機によるエネルギー価格高騰と供給の不安定さのリスクが、クリーンエネルギーへの移行を加速させ、石油需要の伸びはピークを迎えると報告した。

 今回の発表では、世界の石油需要は2022年から2028年までの間に6%増加、1日当たりの消費量は約1億バレルと予測した。年間需要の伸びは、2023年の1日当たり240万バレルから2028年には同0.4万まで減少し、需要のピークを迎えると見立てた。特に、輸送エネルギーとしての石油需要は、電気自動車(EV)、バイオ燃料の増加、燃費の向上により、2026年以降に減少に転じると分析した。


(出所)IEA

 同報告書では、世界の石油市場に関して、新型コロナウイルス・パンデミックと、ロシアのウクライナ侵攻に加え、石油輸出国機構(OPEC)による石油の減産により、市場全体は緩やかに再調整中と指摘。しかし、2028年までは、多面的な緊張感は緩和される見通しとした。中国による2022年末の新型コロナウイルス・パンデミックの規制解除が、2023年前半の石油回復需要に繋がったとしつつ、中国の石油需要は2024年以降に著しく鈍化すると分析した。

 世界の石油・ガスの上流工程への投資額は、2023年は2015年以来の高い水準となる約5,280億米ドル(約75兆円)となる見通し。それ以降需要が鈍化しても主要産油国は生産能力の増強計画を維持すると予想されるため、1日当たり380万バレル以上の余剰生産能力が発生し、十分な石油が供給されると予測した。この予測に対する不確実性を高めるリスクとして、世界経済の動向、OPECプラスの決定方針、中国の石油に関する動向、急増する石油化学製品の需要、新興国・発展途上国の力強い消費の伸びを挙げた。

 世界の中期的な石油供給能力は、OPEC以外の産油国が主導していると報告。ロシアへの経済制裁によるロシア産石油への禁輸措置の影響から、米国、ブラジル、ガイアナを中心とする北米・中南米からの石油の輸出量は、2028年までに1日当たり410万バレルまで増加し世界最大の供給源になるとした。製油部門は、新型コロナウイルス・パンデミック以降、供給過剰な状態が継続したが、ロシアのウクライナ侵攻と中国の需要回復から2022年は大幅な利益増を記録。不確実性は残るものの、2028年までの製油部門の供給能力は需要を上回る予想とした。

【参照ページ】Growth in global oil demand is set to slow significantly by 2028

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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