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【国際】国際オリンピック委員会、第1回気候アクション・アワードの最終ノミネート者発表

【国際】国際オリンピック委員会、第1回気候アクション・アワードの最終ノミネート者発表 1

 国際オリンピック委員会(IOC)は7月21日、第1回「気候アクション・アワード」の最終ノミネート者を発表した。同アワードは2022年11月に創設され、今回が初の授賞となる。

【参考】【国際】国際オリンピック委員会、気候アクション・アワード創設。団体や選手を表彰(2022年11月24日)

 同アワードは、国際競技連盟(IF)、各国のオリンピック委員会(NOC)が受賞対象で、サステナブル・ツーリズム、イノベーション、アスリート・アドボカシーの3部門がある。今回は70以上の応募があった。ワールドワイド・オリンピック・パラリンピック・パートナー(TOPs)のAirbnbがサステナブル・ツーリズム部門を、デロイトがイノベーション部門を、P&Gがアドボカシー部門のスポンサーを担った。

サステナブル・ツーリズム部門

選手カテゴリー

マルトン・ケケシ氏(アルペンスキー、ハンガリー):自身の移動スケジュールの二酸化炭素排出量インパクトを考慮し、カーシェアリング、電気自動車での移動、イベント会場にできるだけ近い宿泊施設の選択等を行った。

マーカス・メプステッド氏(フェンシング、英国):環境サステナビリティ・アスリート・グループを通じ、気候変動対策を提唱。「Trees for the Future」チャリティのアンバサダーとして活動した。

ケイティ・タネンバウム(スケルトン、米領ヴァージン諸島):移動に伴う二酸化炭素排出量を最小限に抑えるため、戦略的に競技スケジュールを計画し、レースからレースへの移動人数を減らした。

マリオン・テノー氏(フリースタイルスキー、カナダ):二酸化炭素排出量の計算、削減、オフセットに努め、非営利団体「Protect Our Winters Canada」の活動を通じ啓発した。

IFカテゴリー

国際自転車競技連合(UCI):UCI自転車都市ラベルを開発。同ラベルは、UCIの主要な自転車競技イベントを開催し、インフラやプログラムへの投資を促すことで、多くの人々に自転車競技を普及させる都市や地域を支援した。

ワールドラグビー:セブンズ・ワールドシリーズで、これまで男女別々だった大会を統合。移動のインパクトを軽減し、気候変動対策の目標をサポートするためのアクションを実施した。

ワールドセーリング:移動と輸送を二酸化炭素排出削減のための主要な重点分野の一つと位置づけ、組織的な移動の削減や、スタッフによる公共交通機関の利用促進のための新方針等を実施した。

NOCカテゴリー

スペインオリンピック委員会:ワールドワイド・オリンピック・パートナーのトヨタ自動車の電気自動車(EV)およびハイブリッド車を使用するとともに、国内スタッフの移動に電車を優先的に使用した。

スイス・オリンピック委員会:2023年ヨーロッパ・ユース・オリンピック・フェスティバルの期間中、スイス代表団の移動を飛行機ではなく、ワゴンとミニバスで行った。

イノベーション部門

選手カテゴリー

ベンジャミン・ブランケンシップ(陸上競技、米国):エンドレス・マイレージ・プロジェクトを創設し、米国の選手が競技大会で4分(男子)、4分30秒(女子)を切るごとに植樹を行い、使用済みのスポーツウェアや用具を地元の学校に再分配した。

パロマ・シュミット・グティエレス(セーリング、ペルー):イタリアのアンドラで開催された国際レーザークラス協会(ILCA)欧州選手権で、組織委員会と協力し、廃棄物削減のためアクションを導入した。

マリー=クロード・モルナール(パラサイクリング、カナダ):一流選手や草の根アスリートに対し、スポーツ用具が環境に与える影響を考慮するよう奨励。用具メーカーやサプライヤーに対し、製品ラインが環境に与える影響を測定するよう促した。

リナ・テイラー(ビーチバレー、ブルガリア):NGO気候エグゼクティブ・コーチングを創設。プロフェッショナル・コーチングを通じて、科学的根拠に基づく研修とソリューションを展開し、気候変動と持続可能性のリーダーを支援した。

IFカテゴリー

国際バイアスロン連合(IBU):IBUの地方組織委員会が、オーダーメイドの大会二酸化炭素排出量算出ツールを開発する等、二酸化炭素排出量の算出と管理を支援した。

国際自転車競技連合(UCI):UCI気候行動憲章を立ち上げ、サイクリング関係者を結束。競技の排出量を削減するとともに、日常的なサイクリングを提唱した。

ワールドラグビー:南アフリカラグビー協会およびCRDCとパートナーシップを締結し、「The Bag that Builds」を実施。ラグビーワールドカップ・セブンズ2022の開催期間中、ファン、選手、運営スタッフから排出される廃棄物を回収し、開催国である南アフリカの社会住宅建設に使用されるエコ骨材に変換した。

ワールドセーリング:炭素繊維循環アライアンス(CFCA)の設立を主導し、セーリング等のスポーツの用具に再生炭素繊維の使用を促進した。

NOCカテゴリー

ブラジル・オリンピック委員会:エネルギー効率の高い本部への移転、従業員のリモートワークの導入、エネルギー消費削減のためのトレーニングセンターの改修を実施した。

コロンビア・オリンピック委員会:2021年にトルー(コベニャス)で開催されるNational Sea and Beach Gamesで、二酸化炭素排出量を削減するための実証アクションを開始した。

スペイン・オリンピック委員会:「スペイン・オリンピックの森」の立ち上げの成功に続き、海草と海洋再植林を利用した気候緩和プログラムを開発した。

スイス・オリンピック委員会: – スイスオリンピック気候基金を創設し、スイスのスポーツ・システムのための革新的な炭素削減スキームを立ち上げた。

アドボカシー部門

選手カテゴリー

ベンジャミン・ブランケンシップ(陸上競技、米国):エンドレス・マイレージ・プロジェクトを創設し、サステナビリティを促進した。

ジェームズ・ファーンデール(ラグビー・セブンズ、英国):アスリートを気候変動リーダーにする非営利団体「Athletes of the World」を展開。同団体のスポークス・パーソンとして、パネル参加、ポッドキャスト出演、自身のプラットフォームでの啓発活動を実施。

マーカス・メプステッド(フェンシング、英国):海洋プラスチックをリサイクルしたフェンシング用具の開発を主導した。

オリバー・ショルフィールド(フィールドホッケー、カナダ):草の根スポーツイベントや組織が持続可能な活動を採用するために必要なツールや知識を提供することを目的とした活動「Racing to Zero」を展開した。

 IOC気候アクション・アワードの受賞者は、2023年10月1日と2日に、スイスのローザンヌで開催される国際アスリート・フォーラムの前に発表される。

【参照ページ】The IOC Climate Action Awards

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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