国連の地球環境ファシリティ(GEF)は8月24日、カナダのバンクーバーで開催された第7回総会で、生物多様性のための新たな基金「グローバル生物多様性枠組基金(GBFF)」の設立を発表した。
同基金は、山火事、洪水、異常気象、都市のスプロール化等の人為的な活動から野生種と生態系を保護し、持続可能な投資を促すためのもの。GEFは2022年12月、国連生物多様性条約第15回締約国会議(CBD COP15)のポスト2020生物多様性枠組となる「昆明-モントリオール生物多様性枠組」の採択を受け、生物多様性枠組基金の創設を発表。2023年6月に開催されたGEF理事会で同基金を設立する計画が承認され、今回の185カ国、1,500人以上が参加するGEFの第7回総会で批准され、発足した。
【参考】【国際】ドイツ政府、昆明-モントリオール生物多様性枠組の各国実施支援に42億円拠出。計画策定主導(2022年12月20日)
同基金では、カナダと英国の2ヶ国が資金を拠出。カナダは2億カナダドル(約215億円)、英国は1,000万ポンド(約19億円)。生物多様性と生態系のサステナビリティに焦点を当て、各団体のアクションを支援する。
基金の20%は生物多様性を保護・保全するための先住民主導のイニシアチブを支援し、小島嶼開発途上国(SIDS)や後発開発途上国への支援は最低3分の1の資金を投入する。
【参照ページ】New global biodiversity fund launched in Vancouver
【参照ページ】GEF Council approves plans for 'game-changing' global biodiversity fund
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