タイヤ世界大手仏ミシュラン、仏エネルギー研究所IFP Energies nouvelles(IFPEN)、同研究所傘下のAxensの3者は1月19日、バイオエタノールからバイオブタジエンを生産する工業規模実証プラントをフランスで初稼動すると発表した。
同実証プラントでは、バイオエタノールを原料とするブタジエンを開発・商業化。仏生態系移行庁(ADEME)の支援のもと、3者が参画するプロジェクト「BioButterfly」の一環で建設した。
同プラントは、2023年7月に操業を開始し、これまでに約20名の雇用を創出。年間生産能力20tから30tの量産規模のバイオブタジエンの技術的・経済的実現可能性を検証する。同プロジェクトには、総額8,000万ユーロ(約129億円)以上を投資。そのうち1,470万ユーロ(約24億円)を仏生態系移行庁(ADEME)が拠出した。
ブタジエンはC4ジオレフィンの一種で、多様な用途で使用されるポリマーを製造するための重要な化学中間体。ブタジエンの40%はタイヤ市場向けのエラストマー製造に、残り60%は主にワニス、樹脂、ABS樹脂、自動車用ナイロン、織物、建築の製造に使用する。
【参照ページ】Inauguration of the first industrial-scale demonstrator of a plant producing butadiene from bioethanol in France
【画像】Michelin
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