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【国際】GRI、IFRS S2との整合性マッピング資料公表。ESRS整合性資料は2024年初旬最終公表

 サステナビリティ報告国際ガイドライン策定GRIは1月25日、IFRS財団国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が発行した「IFRS S2」とGRIスタンダード「GRI305 大気への排出」との整合性マッピング資料を公表した。

 今回の資料では、GRI305とIFRS S2の要求事項は、高度に整合しているとの評価結果を紹介。双方ともGHGプロトコルを基準とし、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)評価報告書の最新の地球温暖化係数(GWP)を使用することを要求しているとした。

 一方、GRI305の固有の要求事項としては、マーケット基準のスコープ2排出量の開示、スコープ1と3で生物起源由来二酸化炭素排出量の個別開示、スコープ1に含まれる温室効果ガスの種別開示、基準年の選択理由等に関する情報がある。だが、そのうちの多くは、IFRS S2では必ずしも必須ではないが、推奨事項や他の記述から開示することが望ましいと考えられるものとなっている。

 反対に、IFRS S2の固有の要求事項としては、スコープ2での電力・熱契約手段、金融機関に対するスコープ3でのファイナンスド・エミッション(投融資カーボンフットプリント)の開示、業界補足ガイダンスによるスコープ1、2、3の特定等がある。これに対し、GRIは、GRIスタンダードでは、重大な影響に関する情報開示を求めており、IFRS S2の固有要求事項についても、重大な影響に関する情報と認識される場合には、GRIスタンダードに基づく開示として使用できるとした。

 GRIは2023年11月には、EUの企業サステナビリティ報告指令(CSRD)の開示基準「欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)」との相互運用マッピング資料案も開示している。同資料は、欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)と共同で作成。2024年初旬に最終発行する予定となっている。同資料では、GRIスタンダードとESRSの整合性が非常に高く、ESRSに基づいて報告する企業は、GRIスタンダードを「参照して」報告するとみなされるとした。

【参照ページ】New resource on emissions reporting using GRI and ISSB standards
【参照ページ】[draft] ESRS-GRI Standards data point mapping
【参照ページ】[draft] GRI-ESRS Interoperability Index

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