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中国証券監督管理委員会は1月28日、証券貸出規制を発表した。中国では昨今、株価が急落しており、それに対する対策とみられている。
今回の取引制限は二段階で導入する。まず1月29日からは、譲渡制限付株式の貸出(貸株)を全面的に禁止。3月18日からは、 証券金融会社に認められているリファイナンス市場での証券貸出業務についても、約方報告方式の取引で、当日執行ではなく、翌日執行にすることで流動性を下げる規制を発動する。約定報告方式は、有価証券の期間、金利、ロールオーバー、早期解約の自由度が高く、貸し手と借り手が期間と金利の範囲内で条件を決定できる。
同委員会は2023年10月、特別資産管理計画を通じた上場企業の役員や従業員による貸付を禁止。さらに、必要証拠金を引き上げることで取引を抑制していた。今回、同ルールの導入位以降、戦略的投資家の貸付残高は40%近く減少し、良好な成果を上げているとした。
今回の発表に伴い、上海証券取引所と深圳証券取引所は、ロックアップ期間中の戦略的投資家による貸株を1月29日から停止すると発表している。
【参照ページ】证监会进一步加强融券业务监管,全面暂停限售股出借
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