
英政府アクチュアリー機関(GAD)は4月19日、政府及び公的機関に、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に基づく気候シナリオ分析を、2026年までに完了するようさせるよう助言した。英財務省に対し、実施のためのガイダンスを発表するよう求めた。
GADは、1919年に発足した英政府の保険数理担当部門。当初は年金、社会保障、医療保険等の数理が役割だったが、現在には損害保険等も含め担当領域が広がっている。各行政機関が過去に実施してきた気候シナリオ分析でも、GADが助言役を果たしてきていた。
今回の勧告に際し、GADは、気象庁、気候変動委員会、環境・食糧・農村地域省、エネルギー安全保障・ネットゼロ省等の関連省庁や、シナリオ分析をすでに実施している機関との協議も実施してきた。その上で、行政機関が行うべき気候変動シナリオ分析の要素として、適切なシナリオの洗濯方法や、インパクトの定量評価の是非等8つの内容を特定した。
今回の勧告を受け、財務省は、ガイダンスの作成に着手すると発表した。
【参照ページ】GAD advises HM Treasury on climate scenarios
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