
ビジネスの国連持続可能な開発目標(SDGs)推進国際NGOのWorld Benchmarking Alliance(WBA)は6月19日、気候移行計画(トランジション・プラン)評価ガイダンス案を公表した。7月12日までパブリックコメントを募集する。
WBAは2023年、企業の移行計画(トランジション・プラン)の評価ガイダンス策定のワーキンググループ「ATP-Col」を発足。評価ガイダンスの策定を進めている。ATP-Colに参画しているのは、CDP、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)、気候債権イニシアチブ(CBI)、2DII、カーボン・トラッカー、ロッキーマウンテン研究所、国連責任投資原則(PRI)のクライメート・アクション100+(CA100+)グラスゴー金融同盟(GFANZ)、Ceres、Race to Zero、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)、We Mean Business、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、英気候計画タスクフォース(TPT)等。
【参考】【国際】WBA、企業の移行計画評価ガイダンス策定のワーキンググープATP-Col発足。40団体参画(2023年11月28日)
同ガイダンス案では、移行計画を構成する要素として、戦略的野心(目標と優先事項)、指標と目標、実行戦略(事業、商品・サービス、投資、資金調達含む)、エンゲージメント戦略(政府、地方自治体、地域社会、市民等含む)、ガバナンスの5つを提示した。また、気候ソリューションを提供するプロバイダー企業に関しては、移行に必要な分野への貢献度や活動量等で評価していく方向性も示した。
指標と目標では、GHGの測定方法に関してもチェックされる。科学的根拠に基づく目標の設定具合も評価される。目標については、短期、中期、長期のそれぞれが必要となる。投資計画では、公正な移行(ジャスト・トランジション)の観点も考慮することが求められる。
【参照ページ】For consultation: Assessing companies Transition Plans Collective (ATP-Col) guidance document
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