
経済協力開発機構(OECD)は7月22日、高度なAIシステムを開発する組織向けの広島プロセス国際行動規範に関するパイロットプロジェクトを開始すると発表した。
2023年5月に発足したG7広島AIプロセスでは、2019年5月に経済協力開発機構(OECD)の閣僚理事会で採択された「AIに関するOECD原則」を軸に議論を推進。2023年12月には、「広島AIプロセス G7デジタル・技術閣僚声明」と「DFFT G7デジタル・技術閣僚声明」の採択と、「全てのAI関係者向けの広島プロセス国際指針」を策定した。
「広島AIプロセス G7デジタル・技術閣僚声明」の中で、「高度なAIシステムを開発する組織向けの広島プロセス国際行動規範」「生成AIに関するG7の理解に向けた経済協力開発機構(OECD)レポート」「全てのAI関係者向け及び高度なAIシステムを開発する組織向けの広島プロセス国際指針」「プロジェクト・ベースの協力」の4つが盛り込まれた。
【参考】【国際】G7閣僚級会合、全てのAI関係者向けの指針採択。米英の先行指針がベース。今後はGPAIで(2023年12月10日)
同プロジェクトは、「高度なAIシステムを開発する組織向けが広島プロセス国際行動規範」の行動指針に合致した運用が可能かどうかに関して情報収集することが目的。2024年9月6日まで実施され、同プロジェクトの結果からAIに関する報告枠組みの最終版が2024年後半に発表される予定。
また、経済協力開発機構(OECD)とAIに関するグローバル・パートナーシップ(GPAI)」は7月3日、5月に改定されたOECD AI原則の遵守国を増やすための新たなパートナーシップの締結を発表した。先進国だけでなく、新興国や発展途上国での遵守も狙う。
【参考】【国際】OECD、AI原則改訂。生成AIリスクに対処。AI関係者に遵守呼びかけ(2024年5月5日)
同パートナーシップは、GPAI議長国のインドが7月3日に開催した閣僚理事会で発表された。OECDやGPAIに貢献しているネットワークやグループ活動と連携し、マルチステークホルダーの専門知識を活用。AIの機会とリスクの特定及びAI政策の発展・研究を行う。
【参照ページ】OECD launches pilot to monitor application of G7 code of conduct on advanced AI development
【参照ページ】GPAI and OECD unite to advance coordinated international efforts for trustworthy AI
【参照ページ】6th meeting of the GPAI Ministerial Council held on 3rd July 2024 at New Delhi
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