信用格付世界大手米ムーディーズは5月7日、上場事業会社の気候変動対応リスクを評価する新たなリスクアセスメント・サービス「Cabon Transition Assessment(CTA)」案を発表した。対象となる企業からのパブリックコメントを60日間受け付ける。CTAは、ムーディーズが提供する既存の信用格付とは別立てで、リスクアセスメントツールを設ける。
CTAの使いみちは、発行体のリスクを比較可能にするとともに、信用格付フレームワークへの反映が必要か否かを検討するためにも用いる考え。CTAは、発行体のセクター、市場、政策リスク等に鑑み、それへのリスク緩和状況を評価する。具体的には、「企業の気候変動対策の現状」「中長期的な技術リスクへのエクスポージャー」「短・中期でのリスク緩和戦略」「急速な低炭素移行シナリオに対する長期的なエクスポージャー」の4つで評価する。最終的にCT−1(良)からCT-10(悪)までの10段階で評価する。
【参照ページ】Moody's requests feedback on a new carbon transition risk assessment tool for rated companies