重電設備世界大手仏シュナイダーエレクトリックと仏電力・ガス大手エンジー子会社Storengyは2月2日、地下水素貯蔵ソリューションで協働すると発表した。
両社はまず、仏アンの岩塩洞窟「エトレ」で水素貯蔵の実証プロジェクト「HyPSTER」に着手。地域の太陽光発電と水力発電を活用した電力でグリーン水素を生産。岩塩洞窟内に貯蔵施設を建設し、水素貯蔵を実証する。同プロジェクトは、欧州の他の地域への展開に向けた技術的・経済的な再現性を検証する役割も担う。水素貯蔵は、水素エネルギーの備蓄基地の役割を担い、安定供給の役割を果たす。
HyPSTERは、EUが助成金を支給する初の塩洞窟での大規模グリーン水素貯蔵プロジェクト。総予算1,300万ユーロ(約17億円)で、そのうちEUの「Fuel Cells and Hydrogen Joint Undertaking(FCH 2 JU)」制度から500万ユーロ(約6.6億円)の助成金を得ている。また、EUの研究・イノベーションプログラム「Horizon 2020」「Hydrogen Europe」「Hydrogen Europe Research」の支援対象にもなっている。
HyPSTERの電解能力は1MW。水素の日量生産能力は400kg。水素貯蔵能力は2tから3t。Storengyの他には、ARMINES/Polytechniques、Inovyn、Element Energy、ESK、Ineris、AXELERAの6つの企業・機関が参画している。
今回の発表では、両社は、地下水素貯蔵染料の電力システムおよびプロセス・オートメーションを共同で設計予定。エネルギーマネジメントとプロセス・ステアリングの技術が必要となるため、シュナイダーエレクトリックからStorengyに対し、同分野に関する専門的知見の共有も行う。
【参照ページ】Storengy, a subsidiary of ENGIE, and Schneider Electric sign a framework partnership agreement about a renewable and low-carbon renewable hydrogen storage solution
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