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【国際】 RepRisk、CDPにESGリスクデータを提供へ

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 ESGリスク分析・情報提供大手のRepRisk社は3月4日、新たにCDPに対して同社のESGリスク分析データの提供を開始すると発表した。CDPは企業に対して気候変動対策に関する情報開示を求める機関投資家らによる国際イニシアチブで、加盟している767の機関投資家の運用資産総額は92兆米ドルに及び、企業に対して多大な影響力を持っている。

 今後、RepRiskはESGリスク分析データの提供を通じ、CDPが毎年公開しているClimate Performance Leadership Index(気候変動パフォーマンス・リーダーシップ・インデックス)の企業格付の最終評価を支援することになる。このCDPのグローバルインデックスは、機関投資家の要請に応じて企業の気候変動に対する取り組みと透明性を評価したものだ。

 CDPは現在の評価プロセスに加え、RepRiskから提供されたデータを活用して企業が開示した情報の妥当性を客観的に検証し、企業の方針やコミットメント、イニシアチブが実際にどの程度パフォーマンスとして現れているのかを確認することになる。

 CDPでテクニカル・ディレクターを務めるPedro Faria氏は「2015年のRepRiskデータの統合は、CDPがリーダーと認定する企業の説明責任レベルを高めることができる。このRepRiskとの提携は、企業や投資家、政策立案者が、事業やステークホルダの評判に影響を及ぼすESG関連リスクをより深く理解する上で役立つだろう。」と語った。

 また、RepRiskで事業開発・マーケティング責任者を務めるAlexandra Mihailescu Cichon氏は「ESGリスクに対する意識が高まる中、CDPのようなインデックスは企業パフォーマンスに光をあて、ベンチマークするのに役立っている。RepRiskはビジネスリーダーや投資家らに対し、ESG課題に関するよりよい、より十分な情報に基づく意思決定ができる手助けとなるような情報源を提供することにコミットしている。そのための努力の一環としてCDPのような業界のリーダーと認識されている団体と提携できることを嬉しく思う。」と語った。

 RepRiskのESGデータがCDPの格付評価プロセスに加わるようになったことで、CDPのインデックスに対する信頼性はより向上する。企業にとってはCDPの質問書に対する回答だけではなく、実際にどの程度まで取り組みの成果が出せているかも含めたより客観的な成果が問われることになりそうだ。

【リリース原文】RepRisk provides ESG risk data for review of CDP’s climate performance leaders
【団体サイト】CDP
【企業サイト】RepRisk

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