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【国際】英国と中国、低炭素イノベーションに向けたクリーンエネルギー協定を締結

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 英国・中国の両首脳は10月21日、クリーンエネルギー技術の共有及び投資の促進などに関する協定に署名した。中国の習近平国家主席による英国訪問を機に、両国の新たなパートナーシップ確立の成果として公表された。

 今回のクリーンエネルギー協定は、英国企業が世界最大となる中国のエネルギー市場における新たな事業機会の確保し、低炭素イノベーションにおけるノウハウを共有することを可能にするものだ。リーンエネルギー技術への更なる投資を促進し、両国のエネルギーコスト削減を実現することなどが期待されており、中国初となる英国の洋上風力市場への投資や共同の洋上風力産業アドバイザリーグループの設立なども含まれている。

 英国政府は今回の協定締結に合わせて、英自動車メーカーのアストンマーティンがCO2排出ゼロの電気自動車「ラピッドE スポーツカー」の開発に向けて中国の投資ファンド、信中利から5000万ポンドの投資を受けることを明らかにしたほか、ロンドン・タクシー・カンパニーの株主である吉利汽車(ジーリー)が、新たにCO2排出ゼロのタクシー車両の展開に向けた研究強化に向けて5000万ポンドの投資を行うことを公表した。

 また、協定が発表される前週には中国最大手の原子力発電国営企業、中国広核集団(China General Nuclear Power Group:CGN)が、英国および先進国で初めて中国製原子炉が導入されるヒンクリー・ポイント原発の新規建設プロジェクト、Cプロジェクトの開発費用180億ポンドのうち33.5%の株を取得することも発表されている。

 英国政府にとってヒンクリー原発の進展は約7年間の折衝を経てようやく達成したもので、中国政府にとっては2番目のサフォーク州サイズウェル原発、そして中国広核集団自身が設計し、全体の3分の2の株を取得する予定となっている3番目のエセックス州ブラッドウェル原発への足掛かりになると見られる。

 今回の習近平氏による英国訪問、そして英国・中国による協定の成果については、フランスから技術提供を受けて開発された中国製原子炉の安全性への危惧や政治体制、人権問題についてなど様々な議論がなされており、今後の両国の動きに注目が集まっている。

【参照リリース原文】UK and China join forces to boost creative and technology industries
【参照サイト】UK and China ink clean energy deal
【政府機関サイト】UK Government

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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