自動車世界大手GMは9月14日、同社が世界59ヶ国に保有する全事業所において、2050年までに事業で利用するエネルギーを100%再生可能エネルギーで調達する目標を発表した。同社は「事業利用エネルギー100%」を掲げる国際イニシアチブの「RE100」にも参加することを表明した。同社がここで定める再生可能エネルギーには、原子力発電は含まれない。
同社は2015年時点で、自動車製造やオフィス、テクニカルセンター、倉庫などで世界全体で9テラワット時の電力を利用している。今後、事業のエネルギー効率を向上させるとともに、電力を全て再生可能エネルギーから調達するようにしていく。背景として、同社は世界的な気候変動への取組の一環としつつ、再生可能エネルギーの発電コストが今後下がっていく見通しを挙げ、財務的にも資すると判断したと語った。同社によると再生可能エネルギーの利用によりすでに年間で500万米ドルのコスト削減効果があるという。同社はすでに、再生可能エネルギー発電所の建設にも乗り出しており、2020年までに再生可能エネルギー設備を125MWとしていた目標をすでに達成間近のところまで来ている。
同社は、中国にも自動車組立工場を持つが、中国でも再生可能エネルギープロジェクトを展開している。現在、中国の2工場の駐車場に、太陽光発電設備を追加投入している。その他の国でも、現在太陽光発電所が22事業所で、廃棄物発電所が3事業所で稼働しており、間もなく4事業所で風力発電所の稼働が始まる。同社は20年以上も前から事業所での再生可能エネルギーを推進しており、累計で8,000万米ドルのコスト削減効果があったという。
【参照ページ】GM Commits to 100 Percent Renewable Energy by 2050
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