【アメリカ】チョコレート大手マース、国際農業開発基金と提携。途上国の農家支援で協力 2017/10/06 最新ニュース


 
 チョコレート世界大手マースと国際農業開発基金(IFAD)は9月18日、小規模農家の支援でのパートナーシップを結ぶ覚書に署名した。IFADは、発展途上国での農家向け融資を行う国連の専門機関。覚書では、農家に対して提供していくツールやテクノロジー、トレーニング等の支援内容の概要が示されており、今後本格的な内容調整に入る。マースは、このパートナーシップを通じて、同社のサプライチェーンを強化していく。まずは、カンボジア、インド、コートジボワールで活動を展開し、他の地域にも拡大していく計画。

 世界の貧困層の多くは4分の3が農村での農業に従事していると言われれている。しかし多くが生活改善のための資源やスキル、インフラを持たず、貧困生活を変えられずにいるのが現状。マースはカカオやコメ、ミント等様々な原料を調達しており、持続可能なサプライチェーンの構築が喫緊の課題だと捉えている。そのため、同社は今年9月5日に「Sustainable in a Generation計画」を発表。今後数年間で10億米ドルを投じ、気候変動、水資源、土地利用の環境負荷の低減、サプライチェーン上の関係者100万人の生活改善、消費者やペットの健康改善の3つの課題に取り組んでいく。

 今回のパートナーシップも、「Sustainable in a Generation計画」の一環。両組織が協力して、農業の生産性と品質を向上させるための技術ガイダンスやトレーニングを農家に提供し、同時に環境負荷の低減も進めていく。また、農家が大きな市場へアクセスできるようにし収入の増加も支援する。国際レベル及び地域レベルでの小規模農家支援や環境マネジメントの向上の重要性も訴えていく。

 IFADとマースは、すでに小規模農家支援プロジェクトで連携実績がある。例えば、2012年にはマース、IFAD、インドネシア政府の3者でカカオ開発センターを開設し、カカオ農家に植樹や農園の管理方法に関するトレーニングを提供。ココア農家の多くが生産性を倍増できた。フィリピンやインドでも同様のプロジェクト実績がある。

【参照ページ】UN agency IFAD and Mars Incorporated commit to working together to improve the livelihoods of smallholder farmers in developing countries
【参照ページ】UNVEILING OUR SUSTAINABLE IN A GENERATION PLAN

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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