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【国際】WEF世界競争力ランキング2018、日本は5位。評価手法にインダストリー4.0取り込む

 ダボス会議で有名な世界経済フォーラム(WEF)は10月16日、各国の国際競争力ランキングを示したレポート「Global Competitiveness Report 2018(2018年世界競争力レポート)」を発表した。

 世界的に有名な競争力の国別ランキングでは、同ランキングと、スイスの国際経営開発研究所(IMD)が発表する「IMD World Competitiveness Ranking(IMD世界競争力ランキング)」の2つがある。世界経済フォーラムのランキングは今回、大幅にランキング評価手法を変更し、第4次産業革命(インダストリー4.0)の概念も取り込んだ。それに伴い、評価手法を生産性を決定する要素12中項目、98の小項目を評価した新手法「Global Competitiveness Index 4.0」に改変された。

 今年は140ヶ国・地域が評価対象。評価手法が変わったことで昨年からランキングも大きく変わったが、WEFは新評価手法を用い、昨年ランキングも出し直した。そのため、ランキングの昨対比較では、新評価手法で再算出したランキングとの比較となっている。

WEF世界競争力ランキング2018

(括弧内)は昨年順位

1位(1位) 米国
2位(2位) シンガポール
3位(3位) ドイツ
4位(4位) スイス
5位(8位) 日本
6位(5位) オランダ
7位(7位) 香港
8位(6位) 英国
9位(9位) スウェーデン
10位(11位)デンマーク
11位(12位)フィンランド
12位(10位)カナダ
13位(13位)台湾
14位(15位)オーストラリア
15位(17位)韓国

 今年の首位は米国。旧ランキングでは昨年まで6年連続でスイスが1位だったが、新ランキングでは米国が2年連続1位という結果となった。米国は、大項目別では「労働市場」「金融システム」「ビジネス・ダイナミズム」で1位。「市場規模」「イノベーション能力」でも2位。「ICT適用」と「マクロ経済安定性」では評価が芳しくなかったが、それ以外では高い評価だった。一方スイスは、新ランキングでは4位に入った。

 2位はシンガポール。旧ランキングでも新ランキングでも昨年2位で2年連続となった。大項目別では「インフラ」「健康」「製品市場」で1位。また、「公的機関」「労働市場」で3位、「ICT適用」で4位、「金融システム」で5位だった。

 日本は今年5位。昨年は旧ランキングでは9位だったが、新ランキングでは8位で、今回3つ順位を上げた。大項目別では「健康」でシンガポールと同じく1位。また、「ICT適応」で3位、「市場規模」で4位、「製品市場」「インフラ」で5位、「イノベーション能力」で6位。一方、小項目毎に芳しくないのは、「輸出GDP比率」133位、「クレジット・ギャップ」122位、「関税の複雑性」で105位、「採用と解雇の慣行」で99位、「社会資本」で95位、「株主ガバナンス」で90位、「労働ダイバーシティ」81位、「外国人採用」で77位、「内部雇用流動性」で77位、「インフレーション」で79位、「クリティカルシンキング教育」で70位。また同レポートでは、破壊的アイデアをもたらす起業が日本では少ないと言及し、背景には先取り思考や、現状からの脱却に躊躇する慣習があるためとした。

 大項目別ランキングでは、「イノベーション能力」は、1位ドイツ、2位米国、3位スイス、4位台湾、5位スウェーデン、6位日本。「ビジネス・ダイナミズム」では、1位米国、2位ドイツ、3位オランダ、4位スウェーデン、5位イスラエル。日本は14位。

【参照ページ】The Global Competitiveness Report 2018

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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