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【国際】IEA、2018年の世界エネルギー需要は2.3%増。異常気象での冷暖房需要も増加し悪循環

 国際エネルギー機関は3月28日、エネルギー市場と二酸化炭素排出量の動向をまとめた最新レポートを発行した。2018年に世界のエネルギー需要の増加率は、2010年以降の平均の2倍となる2.3%。背景には、世界経済の成長だけでなく、異常気象による冷暖房需要の増加が重なった。気候変動が進み異常気象が増えるほど、エネルギー消費量がさらに増えるという悪循環に陥っている。エネルギー消費からの二酸化炭素排出量も1.7%増加し、2013年以降最大の増加率となった。

 エネルギー消費の伸びを牽引したのは天然ガスで、エネルギー需要の伸びの45%を占めた。再生可能エネルギーの伸び率も10%を超えたが、世界の需要の伸びを吸収するには至っていない。一方、エネルギー消費からの二酸化炭素排出量では、最大の要因は石炭火力発電で全体の30%を占めた。IEAは今回初めて、化石燃料がもたらす地球温暖化インパクトの定量評価を実施。石炭火力発電が産業革命以前からの温暖化の約3割の責任があると分析した。


(出所)IEA


(出所)IEA

 地域別のエネルギー需要の伸び率は、米国では2017年の下落から反転し3.1%増。中国は2.5増で、インドは4.5%増だった。一方、欧州は1.3%減少し、日本は5年連続で減少した。中国、米国、インドの3ヶ国だけで、世界のエネルギー需要増の約7割を占める。

 燃料別では、天然ガスは4.6%増加し、2010年以降最大の伸び率。石炭からガスへの燃料シフトが大きい。石油は1.8%増。石炭は、世界各国で縮小が見られたが、中国、インド及び一部東南アジア諸国での消費増により世界全体では0.7%増となった。

【参照ページ】Global energy demand rose by 2.3% in 2018, its fastest pace in the last decade

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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