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【日本】経産省、「グローカル成長戦略」報告書発表。中小企業と海外市場を結びつけ

 経済産業省は5月15日、人口規模の小さい地方で「人口制約」を抱えながらも経済成長を実現するモデルをまとめた「グローカル成長戦略」を発表した。「人口制約下では成長できない」という概念を打破したいと考え、「グローカル成長戦略研究会」を立ち上げていた。

 同研究会は、世界における成功事例として、シリコンバレー、北欧、ドイツ、スイス、イスラエルを分析し可能性を調査。大きな方針として、地方企業が世界市場に、製品、農林水産品、サービスを直接提供し、海外市場の成長を取り込む道を掲げた。また、政府としても、大都市集中や大企業集中ではなく、地方や中堅・中小企業に成長を促すことで「リスク分散」を図ることを掲げた。

 次に、中小企業側の課題としては、技術力・経営力、海外の現地マーケティング力、人材を製品輸出の観点から挙げた。また農林水産品分野でも、農林水産物の高付加価値化や輸出規制への対応をあげた。対策のため経済産業省として、補助金の拡充、産業技術総合研究所や日本貿易振興機構(JETRO)を通じた支援強化、自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)、日本貿易保険(NEXI)による貿易保険の推進等を掲げた。

 加えて、訪日客による製品・サービスの販売(インバウンド)も重要と位置づけた。課題としては、地方への訪日客の呼び込みや、超高齢社会によるビジネス需要を海外に広げるための社会福祉関係者とビジネス関係者の協働なとど挙げた。対策としては、ヘルスケアイノベーションの活性化、観光客の招致等を掲げた。

【参照ページ】「グローカル成長戦略」(「グローカル成長戦略研究会」報告書)を取りまとめました

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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