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【国際】途上国再エネ普及ファンド「Climate Investor One」、910億円の資金調達に成功

 発展途上国での再生可能エネルギー普及ファンド「Climate Investor One」は6月21日、資金募集していた「Stichting Development Fund」と「Coöperatief Construction Equity Fund U.A」の双方で、合計8.5億米ドル(約910億円)の資金調達に成功したと発表した。同ファンドは、高リスクのトランシェを官が、低リスクのトランシェを民が投資する「ブレンデッド・ファイナンス」の形式をとっており、世界的に注目されている。

 同ファンドのファイナンススキームは、オランダ開発金融公庫(FMO)の提唱により、2014年に「Global Innovation Lab for Climate Finance」で構想が立ち上がり、2017年に初回の資金募集を実施。オランダ開発金融公庫(FMO)、オランダ外務省国際協力総局(DGIS)、オランダ輸出信用機関Atradius Dutch State Business、蘭NWB Bank、エイゴン・アセットマネジメントのオランダ勢と、ノルウェー生命保険大手KLP、南アフリカのSanlam Investments Holdings、英Royal Borough of Windsor & Maidenhead Pension Fundから、合計4億1,200万米ドル(約440億円)の資金が集まった。

 今回の募集では、地球環境ファシリティ(GCF)からの大きな資金拠出があり、オランダ開発銀行とFMOを通じて大きな資金が集まった。同ファンドは、Climate Fund Managersが運営を担当。投資スキームは、3段階で構成されており、再生可能エネルギー案件開発段階での「開発ファンド」、建設段階での「建設ファンド」、運営段階での「リファイナンスファンド」の順に発展し、それぞれ5,000万米ドル、8億米ドル、3.2億米ドルの投資目安額が設定されている。開発ファンドの段階では、官による助成金を中心に運営し、段階が進むに連れ、機関投資家の資金割合を増やしていく。

 今回の集まった資金では、1,300万世帯に再生可能エネルギー電力を供給できる予定。Climate Investor Oneは、2020年までに20億米ドルの資金動員を目指している。

【参照ページ】Climate Investor One, 2015 Lab instrument, reaches final close at USD 850 million
【参照ページ】About
【参照ページ】CLIMATE INVESTOR ONE

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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