英政府機関Driver and Vehicle Standards Agency(DVSA)は、日産自動車のコンパクトSUV「キャシュカイ(QASHQAI)」の排ガスに含まれる窒素化合物(NOx)がEU規制値の17倍にも上ることがわかったと発表。日産自動車に対し、すでに販売済の車両の改修を求めたが、日産自動車は「既存顧客の設備改修は不可能。新型車種のエネルギーや資源に集中したい」と回答し、DVSAの要請を拒否したという。英紙ガーディガンが7月23日、報じた。
日産自動車の対応に対して、DVSAは「受け入れられない」と回答。キャシュカイと同様のエンジンを搭載していたルノー等は、販売済み自動車のエンジン改修に応じるとしていることに言及し、日産自動車にも同様の対応を求めた模様。
今回の発覚は、DVSAが自主的に実施したテストの結果。DVSAは、2016年にフォスクスワーゲンの排ガス不正事件が起きたことを機に、市場に出ている車両の査察制度を開始。今回、2019年9月1日から英国販売自動車に義務化されるNOx新基準「Real Driving Emissions」の適合状況を、ディーゼル車種9タイプで独自に前倒し調査したところ、キャシュカイの古いモデルで規制値を超えていることを掴んだ。
日産自動車は、イングランド北東部の工場で、過去10年間でキャシュカイを300万台以上生産している。日産自動車、全車種で現行の排ガス規制をクリアしているとの立場を採っている。
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