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【国際】SCジョンソン、新興国5ヶ国での海洋プラ回収施設建設でPlastic Bankと提携。3万tリサイクル

 消費財世界大手米SCジョンソンは10月18日、カナダの海洋プラスチック・リサイクルPlastic Bankと3年間のパートナーシップを締結した。インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム、ブラジルの5カ国でリサイクル施設を建設する。同社は、すでにPlastic Bankからの再生プラスチック購入を始めていたが、リサイクル施設の建設にも乗り出す。

【参考】【アメリカ】SCジョンソン、100%海洋プラスチック再生容器を主力製品に投入。Plastic Bankとの連携も(2019年3月4日)

 Plastic Bankは、貧困層に海洋プラスチックごみ回収の雇用を提供していることでも知られる。対象地域でプラスチックごみを収集した居住者は、対価としてブロックチェーン技術を活用したデジタルトークンを受け取る。同トークンは生活必需品や医療保険、授業料、現地通貨等と交換可能。一方、収集したプラスチックごみは100%「ソーシャル・プラスチック」ブランドとしてリサイクルされ、同社製品の窓拭き洗剤「ウィンデックス」の容器に活用される。同プログラムは2020年に開始予定。

 SCジョンソンとプラスチックバンクは、すでにインドネシア9ヶ所に収集センターを設立。今後3年間で、フィリピン、タイ、ベトナム、ブラジル等に拡大し、合計509ヶ所に新設していく。同取り組みでは、公共のごみ収集制度とは別に、水系や海洋から48km以内の場所で独自にプラスチックごみを収集。収集量は、ペットボトル15億本となる3万tを目指す。

 発展途上国の多くは、廃棄物の除去やリサイクルを行うインフラ施設が不足している。また、貧困レベルが高いと汚染を悪化させるともいわれる。実際に世界全体で毎年800万tのプラスチック廃棄物が海洋に漂流しているが、その約90%はアジアの河川8本、アフリカ2本から出ているした研究もある。

 同社はフィスク・ジョンソンCEOの下、サーキュラーエコノミーの実現に向けエレン・マッカーサー財団と協働。その他にもプラスチック汚染対策として、以下の取り組みを行っている。

  • 94%のプラスチック容器は、リサイクル・リユース・堆肥化が可能な製品設計となっており、2025年までに100%に引き上げる
  • ウィンデックス、プレッジ、スクラビングバブル、シャット、ファンタスティック等の製品で再生プラスチックを含有する容器を活用する
  • 2018年度に、プライマリーパッケージにおけるプラスチック利用を170万kg分削減する

【参照ページ】SC Johnson Launches Global Partnership to Fight Ocean Plastic and Poverty

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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