国際環境NGO国際自然保護連合(IUCN)は1月29日、環境破壊により資源の希少性が増し、品質が下がることで、最終的にはジェンダー暴力につながることを示した研究結果を発表した。
今回の研究は、1,000以上の論文等を分析し、自然破壊がジェンダー暴力につながる流れを分析した。例えば、アフリカ東部やアフリカ南部では、水産資源の希少性が増したことで、漁業事業者が女性への水産資源販売の際に、性行為を強要する事態が発生。今後、気候変動により資源の希少性がさらに増せば、女性は、食料、水、薪などを収集するための暴力を受けるリスクが高まっていくとした。
他にも、ヒューマントラフィッキングで拘束された女性が、密猟や資源の違法採掘に関わる事例も報告。南米諸国では、違法資源採掘現場の周辺には性行為目的のヒューマントラフィッキングが多発しており、東南アジアでは違法漁業に性搾取や児童労働への関与も見られたという。アフリカでも違法森林伐採や違法木炭取引の現場の周辺で性搾取が多い模様。
また、女性の環境保護活動家に対する暴力行為も指摘した。
【参照ページ】Environmental degradation driving gender-based violence – IUCN study
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