国連食糧農業機関(FAO)は4月9日、アフリカ東部で発生し、中国付近まで到達したサバクトビバッタによる蝗害問題で、対応に追われる各国からの支援要請額が1億5,320万米ドル(約160億円)に増えたと発表。各国からの支援拠出額も1億1,110万米ドル(約119億円)まで集まったものの、支援要請は今後も増える見通しを示した。
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現在、蝗害被害が深刻なのは、エチオピア、ケニア、ソマリアの3ヶ国。南スーダン、ウガンダ、タンザニアを合わせた6ヶ国では、すでに2,000万人が蝗害で飢餓状態に陥った。イエメンでも、内戦により予防接種が困難になったペストの拡大も含め、1,500万人が飢餓状態にある。
東アフリカでは、…