半導体世界大手米インテルは5月4日、イスラエルMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)大手Moovitに約9億米ドル(約105億円)出資したと発表した。同社は2017年、自動運転車向けのセンサーやソフトウェア開発のモービルアイ(Mobileye)」を153億ドルで買収し完全子会社にしており、モビリティ分野への投資を加速している。
Moovitは、2012年にイスラエルのテルアビブで創業し、現在の従業員数は約200人。移動手段地図アプリとして人気を博しており、現在世界102ヶ国、3,100都市で8億人にユーザーを抱える。地図アプリで有名なグーグル・マップ等とライバル関係にあるが、ユーザーの行動履歴情報を組み合わせ、リアルタイムの交通情報を伝えられるという強みを持つ。UberやLygtも、交通情報ではMoovitのAPIサービスを活用している。
先に買収したMobileyeの先進運転支援システム(ADAS)は、世界自動車大手25社に採用されており、搭載する車両数は6,000万台。今回、Moovitは、Mobileyeの事業と統合されるが、ブランド名は継続する。Mobileyeは、Moovitが保有する交通データやユーザー需要データも活用できるようになる。インテルは、ADASとMaaS等の市場は20230年までに2,300億米ドル(約25兆円)にまで拡大すると見立てている。
【参照ページ】Intel Acquires Moovit to Accelerate Mobileye’s Mobility-as-a-Service Offering
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