不二製油グループ本社は6月4日、持続可能なパーム油・カカオ豆調達で、2030年までの中長期目標を策定したと発表した。
同社は、2016年3月に「責任あるパーム油豆調達方針」を、2018年8月に「責任あるカカオ豆調達方針」を策定。今回、これらの調達方針を基に、新たに具体的な定量目標を定めた。
パーム油では、森林破壊防止と人権侵害撲滅をテーマとし、パーム農園までのトレーサビリティ(TTP)を現状の52%から、2025年までに75%、2030年までに100%にする。人権では、マレーシア子会社Palmaju Edible Oilの全サプライヤーへ労働環境改善プログラム(LTP:Labor Transformation Program)を適用し、2025年までに完了。2030年までには対象を子会社から全直接サプライヤーにまで広げる。
カカオでは、森林再生と児童労働撲滅をテーマとし、カカオ栽培地域に対して生物多様性に配慮した植林を、現状の13万本から2025年に50万本、2030年までに100万本へと増やす。児童労働では、カカオ豆・カカオ製品のサプライチェーン上における児童労働を2030年までに撲滅するため、2025年までに国際労働機関(ILO)の定める「最悪の形態の児童労働」(WFCL: Worst Forms of Child Labor)をゼロにする。
また大豆でも、2020年5月にプラットフォームとなる「責任ある大豆生産のための円卓会議(RTRS)」へ参画。2021年半ばまでに調達方針及びKPIを策定することを宣言した。
今回、設定したKPIは2年を目途に見直ししていく。
【参照ページ】児童労働撲滅、森林破壊防止に向け、サステナブル調達コミットメントを策定
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら