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【オランダ】ハイネケン、国内販売ハイネケンの生産で100%再エネ化実現。内陸海運でも削減へ

 飲料世界大手蘭ハイネケンは8月31日、オランダで販売されている同社ビールブランド「ハイネケン」について、製造工程での電力エネルギーと熱エネルギーの双方で、7月から100%再生可能エネルギーへの切り替えを実現したと発表した。販売量は年間300万hl規模。

 同社は2010年、二酸化炭素排出量削減等のサステナビリティ目標を設定。2030年までにオランダ国内での完全なサーキュラーモデル構築のため、二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)な醸造所の実現や、太陽光発電、風力発電の設置等に取り組んできた。2018年には、熱エネルギー分野でもバイオガス活用を開始した。

 同社の再生可能エネルギーは、太陽光発電、風力発電、廃棄物処理に伴うバイオガスの3種類。バイオガスは、オランダのズーターワウデ、スヘルトーヘンボスの醸造所の廃水から調達し、一部はアー・エン・マース水管理委員会が運営する廃水処理場で発生するバイオガスも調達している。

 同社はまた、包装・容器の素材や、物流プロセスのサステナビリティにも取り組んでいる。2020年からは、同社ブランド「ハイネケン0.0」で再充填可能な容器やビールケースを提供しており、9月からは「Affligem Blond」「Affligem Blond 0.0%」でも施策を展開。数年間の再利用が可能で、製造での二酸化炭素排出量を通常容器の7分の1に抑えられるという。同容器は2021には、Affligemブランドのすべての商品ラインナップへ適用予定。こうした動きを受け、オランダのユトレヒトやスヘルトーヘンボスでは、小型トラックでも積載可能な小型ビールタンクを活用するパブが増加しているという。

 さらにハイネケンは、電動船舶での内陸航行のオランダ企業ゼロ・エミッション・サービス(ZES)とも顧客第一号として協働。2021年から電動船舶の活用により、ズーターワウデの醸造所から、ムールデイク港までの内陸海運での二酸化炭素排出量をゼロにする。

 ZESは7月、金融世界大手蘭ING、仏電力・ガス大手エンジー、フィンランドの船舶エンジンメーカー「バルチラ」、ロッテルダム港の出資により設立。電動コンテナ船や充電ステーション等を提供している。

【参照ページ】Heineken beer has been brewed using 100% green energy

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