
消費財世界大手英ユニリーバ、フィンランド石油化学大手ネステ、英リサイクリング・テクノロジーズの3社は10月16日、英国で発生する廃プラスチック容器・包装のケミカルリサイクル技術の開発で3年間のパートナーシップを締結したと発表した。これまで埋立、焼却、海外輸出されていたプラスチック廃棄物を国内でリサイクルする道を模索する。
今回の3社プロジェクトでは、リサイクリング・テクノロジーズが、プラスチック容器・包装をケミカルリサイクルで油脂「Plaxx」に還元した後に、ネステの工場で石油に混入しプラスチック製品を生成する。ユニリーバは、すでに両社と提携関係にあり、リサイクルしやすいような製品設計に関する知見を提供する。特に、フィルム、小袋、ポーチ等の従来リサイクルが難しいと言われていたプラスチック製品をリサイクルし、新たな包装・容器を生産することにチャレンジする。
今回のプロジェクトでは、ネステのケミカルリサイクル技術も重要な役割を担う。同社はすでに複数の企業と低品質のプラスチック廃棄物を高品質のプラスチック素材に転換する技術を開発しており、液体化したプラスチック廃棄物を、バージンプラスチック製造ラインに混入させて、石油の消費量を削減する取り組みをしてきている。今回、リサイクリング・テクノロジーズとタイアップすることで、ネステの再生素材含有プラスチックの生産力も高めることができることとなった。
同プロジェクトに対しては、英政府の英国リサーチ&イノベーション(UKRI)から310万ポンド(約4.3億円)の助成金を獲得。スコットランド・パースシャーに建設しているリサイクリング・テクノロジーズのケミカルリサイクル工場での技術開発に用いられる。
【参照ページ】Neste, Recycling Technologies and Unilever combine expertise to test and validate systems to chemically recycle waste plastics
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