EUの欧州会計監査院(ECA)は12月8日、EU加盟国での5G(第5世代移動通信システム)の導入に対し、安全保障上の懸念があると表明し、監査プログラムを正式に発動したことを公表した。サイバーセキュリティやハードウェアが中国の影響を受け、市民社会の安全に懸念がありながら、EU加盟国が統一した政策を導入しないことを問題視した。
EUでは、全加盟国が2020年末までに5Gサービスを導入することを支援しており、2020年にはEU17ヶ国と英国が導入を完了している。5Gサービスの導入が遅れることは、EUの競争力や戦略的独立性を低下させるとしつつも、安全保障上の懸念にも対処する必要があるとの考えを示した。特にECAは9月、加盟国の重要インフラで、中国企業の5G通信設備を使うことに安全保障上の懸念がないかを十分チェックすべきとの報告書もまとめている。
5Gは、…
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