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【イギリス】政府、コロナ急増で3回目のロックダウン決定。病院でのワクチン接種開始。人道支援も

 英ボリス・ジョンソン首相は1月4日、新型コロナウイルス感染症が再び猛威を振るう状況になったことで、全イングランド地域でのロックダウン(都市封鎖)を発表した。国営医療機関制度のNHS(国民衛生サービス)と国民の命を守ると宣言した。イングランド全域のロックダウンは今回で3回目。施行は1月5日から。終了は2月中旬を予定。

 英政府は同日、最高医療行政官の役割を担う「主席医務官」4人が、パンデミック警戒レベルを4から5に引き上げるよう勧告。対策をとらなければ21日以内にNHSの対応能力を超えてしまうと警告していた。

 政府は今回、感染が急速拡大している背景には、変異種の影響であり、科学者によると変異種は感染力が1.5倍から1.7倍強いと説明。1月4日時点でイングランド地域の新型コロナウイルス入院患者は1週間で30%増え、2020年4月のピーク時の入患者数を40%も上回っていると話した。感染率は、2020年12月1西hの10万人当たり151.3人から、同12月29日には10万人当たり478.5にまで上がっているとした。死者数も、1月3日だけで454人。過去7日間で4,228人。前週比では24%増加しているという。

 今回のロックダウン発令により、人々は基本的に在宅待機が命じられる。但し、自分自身や援助が必要な人の生活必需品の買出し、在宅勤務ができない人の通勤及びボランティア活動、1日1回までの家族もしくは他人一人との外出(地域外への遠出は禁止)、「バブル」と呼ばれる支援制度相手へのサポート、医療へのアクセス、疾病やDV等からの回避、通学や通園は例外として許可される。

 学校は、小学校から大学まで全てリモート学習に切り替えを命じた。但し、エッセンシャルワーカーや社会的援助が必要な子供は例外としてき通学してもよい。

 生活必需品以外の店舗は休業を命じた。スポーツ施設、ジム、エンターテイメント施設や動物園等も休止を命令。但し、植物園等の屋外施設は営業してもよい。

 英医薬品・医療製品規制庁は12月31日に、ファイザー/BioNTech製のワクチン使用を通常使用を許可。1月4日からはアストラゼネカ/オックスフォード大学製のワクチン接種も始まった。英国全土では現在ワクチン接種場所が730ヶ所以上設けられており、今週でさらに最大100ヶ所が追加される。

 市民のホームレス化防止対策では、英住宅・コミュニティ・地方自治省は12月21日に、ホームレス発生リスクの高い地域に集中して3.1億ポンド(約430億円)の財政出動を決定。ホームレス状態にならないよう、仮住居の提供や生活を立て直す支援を市民に提供する。

 英国では、12月17日には、国連児童基金(UNICEF)の英国支部が、25年間の歴史の中で、初めて先進国である英国国内向けの支援を決定。援助が必要な児童や家庭に食糧を提供するため、70万ポンド(約1億円)を拠出した。このことについて、アンジェラ・レイナー労働党副党首は、先進国である英国が人道支援の施しを受けるべきではなく、ジョンソン首相とリシ・スナック蔵相は恥を知れと罵倒。政策の失敗のつけと政権を批判した。

【参照ページ】Prime Minister announces national lockdown
【参照ページ】COVID-19 alert level: update from the UK Chief Medical Officers
【参照ページ】Regulatory approval of Pfizer/BioNTech vaccine for COVID-19
【参照ページ】First people to receive Oxford University/AstraZeneca COVID-19 vaccine today

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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