サントリー食品インターナショナルの英国子会社SBF GB&Iは6月7日、600万ポンド(約9億円)を投じ、主力ソフトドリンク「Lucozade」で、再生PET(rPET)へ転換すると発表した。持続可能な容器・包装の実現に向けた同社の780万ポンド(約12億円)の投資の一環。今回のアクションで、年間でバージンプラスチック消費量を3,400t、二酸化炭素排出量を9,000t削減できる。
今回のアクションの対象は、「Lucozade Sport」と「Lucozade Energy Core」の2ブランド。「Lucozade Sport」では、2021年末までにラベルフィルムのプラスチック消費量を50%削減した上で、ペットボトルを100%rPETに転換。2022年にはスポーツドリンクの飲み口の素材も代替素材に転換する。
「Lucozade Energy Core」では、早速、ラベルフィルムをリサイクルしやすい透明なものに切り替えた。2022年前半には再生PETの含有量を30%にし、2022年からはラベルフィルムのプラスチック消費量を50%削減する。
rPETに関しては、独アルプラの分析は、バージンPETと比べ二酸化炭素排出量を79%削減できることがわかっている。今回のアクションでは、ラベルフィルムのデザインも変更し、消費者に分別回収を促す。
また今回のSBF GB&Iは、主力ソフトドリンク「ライビーナ」で、容器デザインの刷新やプラスチックストローから紙ストローへの転換を実施。同社は、2022年にも、さらなるコミットメントを予定しているという。
サントリーホールディングスは、2030年までにスコープ1、スコープ2の排出量を2019年比50%、スコープ3の排出量を同30%削減し、2050年までにバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成を目標としている。
【参考】【日本】サントリーHD、2050年カーボンニュートラルで中間目標引上げ。2030年スコープ3で30%減(2021年4月21日)
【参照ページ】Suntory Beverage and Food GB&I Invests £6m to support recycling of Lucozade
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